「テレビスポーツ時代」の先導 今のプロダクションがめざすもの
テレビ機材の発達は、そのたびにスポーツ中継の厚味を増し、新たな楽しさを伝えることにもなった。
フィールド、ピッチ、アリーナ。
競技場で展開される総てのアクションをほぼ確実に映像として収め、送り出せる時代だ。
例えば、録画再生の演出は近年、目をみはるばかりに進んでいる。
ヒーロー、ヒロインの姿と同時に織り成される様々な競技者たちの表情を即時に現場観戦とは異なる興奮で作り出す。
知らず知らずのうちに、見る側の「視点」を多角度へ誘いこむ。
機材の開発はまだまだ続きそうだ。
スポーツ中継は、いっそう多彩になりそれぞれの醍醐味へ迫れる。
その熱狂の演出は制作者の感覚にかかる。
多様な一瞬の風景の中から最善の映像を選択する。
スポーツ中継担当者の冥利とも言えるが、
深い知識、高い専門性、豊かな経験が備わらなければ見る側をけして満足はさせられない。
プロダクション(制作会社)の目指す姿勢は、そこにある。
スポーツ中継に特化したプロデューサー、ディレクター、エンジニア(カメラパーソンを含むテクニカルスタッフ)。
アメリカのフットボール、カナダのアイスホッケー、ヨーロッパのサッカー、北欧のスキー競技などでは圧倒的な力を誇る制作集団が腕を磨き、最高の“テレビスポーツ”を送り出している。
彼(彼女)らは、そのスポーツを知りつくし、愛しむ。
世界でも最も愛好者の多いサッカーは、国際サッカー連盟(FIFA)がワールドカップを専門に
中継制作するプロダクションをインハウス(組織内)に抱えている。
最高の舞台は、最高の感覚によってこそ“表現”される、という姿勢だ。さすがサッカー、見事である。
テレビ局にとって、スポーツがキラーコンテンツであればあるほど、求められる制作力は高くなる。
私が今、籍を置いている「エキスプレススポーツ」はそれに応えられるプロダクションを全スタッフ共通の目標として揚げ歩みたい。
中継制作にとどまらず、テレビスポーツに関わる総てのマネジメントを手がけ、「スポーツの時代」の先導を果たす。
それはプロダクションにして初めてできる新たな挑戦でもあろう。
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