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2009年4月

いまこそ、テレビスポーツだ

ちょっと古い話になってしまったが、2月に行われたスーパーボウルのテレビ・コマーシャルの売り上げが2億6000万ドルをマークした。史上最高という。

アメリカを震源地とした昨秋以降の世界的な経済悪化。

さしものスーパーボウルも、昨年暮れ、コマーシャル枠に“売れ残り”があった。

アメリカの深刻さを物語るもので、フットボールでさえ、沈んだ空気を払いのけられないのか、と思わせた。ところが、一気に好転だ。

こうした状況のなかで、スポーツへの熱狂が、何よりも社会を晴れ晴れとさせる効果を持つことを、アメリカ人は知っている。ヨーロッパのサッカーも、同ようの“背景”を持つ。

正に、「この時代だからこそスポーツ」である。

春を間近にして、日本の社会とスポーツ界はどう動くか気になるが、「スポーツどころではない」といったムードに押し流されそうな気配が濃い。

現況を、スポーツの持つエネルギーで突破しようとするような迫力を、スポーツ界やスポーツ人はハナから捨ててしまっている。

企業のスポーツチームが撤退を明らかにすると「仕方がない」と“理解”を示し、スポンサーが去れば、打つ手もなくうしろ姿を見送る。

テレビスポーツの周辺も、いささか活気に欠ける。 

「WBC」で久々に沸いたベースボールも、ある球団関係者は「サッカー同よう、テレビ局は代表チームだけに関心を注ぐようになるのでは・・・」と警戒する。

たしかにそうだ。昨今のテレビスポーツは単体の“ナショナルブランド”に群がり、自らの視野を狭くしてしまっている。

「スポーツ」そのものの持つ巨大なブランド力を小さな視点の発信で抑えこんでしまうほど惜しいものはない。

「スポーツ」が低迷する社会の活路を切り開くなどと大そうなことを言わないまでも、いま「スポーツ」を送り出す意味は大きい。

スーパーボウルの魅力をあますことなく伝えたスタッフの気負い、それを支えた番組スポンサー、興奮に酔った人々。

やはり「この時代だからこそスポーツ」、テレビを通して、これまで以上にアピールしつづけるシーズンにしたい。

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